坐禅を楽しむ会@高知

坐禅は自己を明らめる妙法と言われています。道元禅師のお教えにもとづいて、坐禅を楽しむ会です。 随時、掛川市少林寺東堂井上貫道老師をお招きしてご指導頂きます。老師は正伝の仏法を弘通される数少ない指導者のお一人です。全国で『正法眼蔵』ご提唱、坐禅指導をなさっておられます。 是非、ご参加下さい。

2021年05月

 諸法実相 第六回

 何時も、道元禅師のご文章を貫道老師のご提唱で理解する、と言う感じで拝聴していたのですが、この時は、道元禅師のご文章が殆ど気にならずに、貫道老師のお話しをお聞きした感じでした。

 今日、再度お聞きしました。素晴らしいご提唱です。このⅠ時間弱のお話ですべてと、感じました。
 道元禅師の「仏道をなろうは自己をなろうなり。」も引用されて、自分の今の修行についてお話しになっています。是非どうぞ。

 


  

21.4.24オンライン坐禅会がありました。


 今回感じた事は、老師のお答えの仕方が、普通と違っているということです。

例えば、Aですか、の質問に、Aと言うことは・・・・・とはお答えになりません。
「禅では分析的にものを見ないとありますが、」とチャットで問われた方がいて、「あなたはこれを分析的に見てますか。」とそこで扇を見せて、お話しになります。
これで、至道無難禅師の教えを思い出しました。

「男女に限らず、先ず見性させて、さて坐禅さすべし。見性十分に至りぬる時、萬事に應ずる事を教えよ。」

 貫道老師の示され方は、この見性だとおもいます。「性を見せている」

「これがこれでしょう、今あなたはどうなのですか、」と問われているのだとおもいます。理で分ることに行かないです。

そしてこの事が心底、腑に落ちるのが、一般に意味されている見性と言うことではないでしょうか。そう感じました。

 思考、人の理解で行くと、これが腑に落ちる時節に会えないのだとおもいます。どんな事でも機縁になり得る処で生きることが修行をしているのだとおもいます。

 悟りのことを聞かれた方が、老師とのやりとりのあと、「あー分りました」と書かれていました。この方の時は、内容はわすれましたが、理も用いてお話しされていたように思います。その人が分る様に応じられている、何がと言うことはないのかもしれません。

 新しく入られた方には、ちんぷんかんぷんかも知れないなと思ったりします。体験された事は間違い無ないので、疑問だったことが機縁になることもあります。音楽を聴くような感じで、ご参加下さい。

 至道無難禅師の言葉は、こちらにあります。江戸時代、けっこう普通の市井の人達が見性しているのですね。


至道無難禅師 澤澤寺所蔵法語集

 


 

 コロナ感染が収まらないですね。高知市でも増えていますが、人と一緒に坐るのは本当に力になるので、坐禅会をしていますが、これ以上拡がると、何か方法を考えないといけないかもしれません。

 貫道老師のご提唱・坐禅箴、最後の部分の書き起こしを始めました。この坐禅箴は本当に勉強になりました。初めの五回分は高知市での坐禅会の録音で、その後三回はオンライン高知禅のZOOM録画、最後の二回は早朝オンライン禅会の物です。コロナ禍の苦境の中での宝物かなと思っています。


 坐禅の大事な処を薬山弘道大師の非思量、南嶽禅師と馬祖道一禅師のやり取り図作仏と磨作鏡、そして宏智禅師の坐禅箴。髄を集めたお話しです。これは頑張ってe-bookにはしたいと思っています。

 
今日書き起こした処で、道元禅師は本当に凄い方だとおもう表現に出会いました。義衍老師も貫道老師も、道元禅師のことを本当に賞賛されていますが、私も生意気にもそう思いました。
 
 宏智禅師の坐禅箴の「其知自微、曾無分別之思」の処にある、知は形だという表現です。
「思の「知」なる、かならずしも他力をからず。「其知」は形なり、形は山河なり。」


ここの貫道老師のご提唱は、

「道元禅師は面白い事を言っておりますね。その知ると言うことは、どう言うことなのかと言ったら、それは形だと言っております。分るとかって言うんでしょうね。知。皆さんも物が見える時に、分るって言うんでしょう。物を見ると分る。人でもそう、出会うと分る。分るって言うことは、何が分るかって言うと、形でしょうね。形って言うものは、山河とありますから、その物です。山や川の様子ですね。人や時計や机やマイクや、そういう風な色んな実物がありますが、そう言うこと。形っていうのはそういうことですね。物です。」

 吃驚しました。こう言うことが言える祖師っておられないのではないか、凄い方の勉強をさせて頂いてると、感激した訳です。

このご提唱はこちらです。→オンライン坐禅箴八回目

ある方のご意見を頂き、動画サイトを再生リストで整理しました。動画が見つけやすく成りましたでしょうか。古いのも追って整理したいと思います。どうぞご覧下さい。





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